写真集の作り方

写真はいっぱいあるけど、これらの写真を使って写真集って作れるかなー? と考えている人にちょっとアドバイスです。

実際に大手版元などが出している、写真集と比べたりする必要はありません。自分の写真集ですから、自分が大好きな写真を集めて写真集作ってしまえばいいんです。ただしいくら、個人用の写真集だからって、いい加減なものを作りたくないですし、せっかくだから、いろいろな人にも見てもらいたかったりします。そこで、ほんのちょっとアドバイスです。

まずは、共通して言えることなんですが、「自分の本」の5W1Hを考えて見ましょう。5W1Hってご存知のように、Who、Why、What、When、Where、Howです(だったと思います)。6W2Hなんてのもあって、これは、WhomとHow Muchが加わります。要は、自分の写真集を作るとき、誰のために、読者は誰なのかということを明確にした方がいいと思うのです。自分の子供や親戚に見せるだけのものなのか、サークルの仲間に見せるのか? あるいは、一般にも見せたいのか……。対象によって中身は厳選しなくてはならないと思います。

次に、写真そのものについてです。そもそも、家庭用のデジカメやプリントがそのまま印刷に使えるのかどうか。厳密に言うと使えないようです。ただし、最近のデジカメは解像度も高く、結構大丈夫です。しかし、ものによっては難しいものもあります。ちょっとお金もかかりますけど、実際に写真を写真屋さんで引き伸ばしたりして、イメージする写真集の見本を作ってみてはどうでしょう? うーんちょっとボケてるなーとか、暗いなーとか、ちょっと位の修正であれば、自分の本の制作担当さんに相談してみてもいいですし、気に入らなければ他の写真に差し替えてもいいと思います。

その紙焼きの貼ってある写真集の見本と元のデジタルデータがあれば、ほぼ間違いなくイメージ通りの写真集が出来ると思います。

デジカメがものすごーく手軽になって、今後ますます写真集の個人出版って増えてくると思います。実際、プロの写真家も自身のPR用に沢山作ってます。アマチュアカメラマン、ファイト!

著者になろう!

通常の出版物作成の場合、誰が,一番えらいと思いますか?

著者?
デザイナー?
編集者?
印刷会社?
……。

著者先生と思いきや、正解は編集者です。普段、編集者ってすごーく威張ってます。
でもリスク負ってますから当然です。

ところが自費出版は違います。

一番えらいのは著者です。こんなに気持ちのいいことはありません。

自分の作品を「本」という完成度の高い「形」に職人さんたちが仕上げてくれるのです。
予算との兼ね合いはありますが、全てのリスクを負い、全ての責任を負うのですから、わがままに自分が好きになれる本を作ることができるのです。

写真集、絵本、画集、小説、漫画(コミック)、詩集、句集、ブログエッセイ、自分史それぞれ自分の作品になったときのイメージをしっかり持って自分が大好きになれる本を作りましょう。

自費出版で絵本を作る

今、絵本ブームと言ってもいいかもしれません。


どれも秀作ばかりで、とても自分には真似できないと考えてしまうかもしれません。

絵本の大変なところは、ストーリーを書く能力と、絵を描く能力の二つが必要なことではないでしょうか?

商業出版の場合は、文章を書く人と、絵を描く人が分かれていたりしますが、なかなか自費出版で出す絵本の場合はそうはいきません。

もし面白いストーリーを考えついてこんな絵を描いてもらいたいと考えた場合、身近に絵を描ける人がいれば、相談してみる事もいいかもしれません。

あるいは、インターネットでイラストレーターなどを調べて交渉してみる事もいいのではないでしょうか?

一方、絵が描ける人は文章なんか無くったって構わないと思います。絵のすごいところは、直接、語りかけてくるところです。絵だけでストーリを作って文章の無い名作はたくさんあります。

何も固くなる必要はありません。

自分用個人用の絵本だと思って気軽に絵を描き始めてみてはどうでしょう?

協力出版とは?

協力出版と呼ばれるサービスがあります。
もともと、大手自費出版系の出版社のサービスです。
書店流通を前提とした自費出版サービスです。

協力出版、協同出版、共同出版、支援出版など、いろいろな呼び方があるようです。

主に書店に流通させる力がある出版社で受けられるシステムで、出版社によっては、新聞の広告の一部を割いてくれるところもあるようです。

ただし、やはり、制作費用は割高になる傾向があるようです。

ここでは、協力出版と呼ぼうと思いますが、この協力出版に明確な定義はありません。

各社サービスは様々で、制作費用も様々です。

しかし、自費出版の定義である「全てのリスクと費用の負担」と比べた場合、協力出版は、出版社も「費用の一部を負担してくれる」サービスです。

……それでも制作費用は割高になりますから、費用の一部を負担してくれるというよりは、「流通や広告にかかる費用の一部を負担してくれる」サービスととらえたほうがいいかもしれません。

いずれにしても、協力出版というサービスを受ければ、書店に並ぶ事もあるようです。ただし、書店に並ぶにはそれなりの部数が必要ですし、広告費や流通費の全額を出してくれるとは必ずしも限りません。よーく担当の人と打ち合わせて、納得のいく形での自分の本の制作をしてください。

何のために自費出版するのか? 誰に一番読ませたいのか?


それでも、もし、自分の著作が本屋さんに並んでいたら感動ですよねー。記念撮影などしたいです。

「はじめての自費出版」へようこそ

はじめまして、当サイトを運営いたします高田良一と申します。

1999年にはじめて祖父の自分史のような文章を本という形にまとめて(もちろん自費出版)から、本を読むばかりでなく、作る事に夢中になってしまいました。その後、作った本は、写真集2冊、小説、句集、文集といずれも近しい人から相談されて、自費出版のお手伝い(ボランティア=趣味)しました。

同時に自費出版というよりは、少部数出版の醍醐味も知りました。
コミケに本格参戦はした事はないですが、あれの面白さわかります。

大手出版社で、電子ブックやオンデマンド出版などの経験をつみ、考えた事は、

一口に自費出版、少部数出版といっても、人それぞれに表現方法が違います。では、この自費出版は価値があり、この自費出版には価値がないなどといえるでしょうか?

そもそも、細分化された嗜好性のなかで、出版物そのものの価値とは、なんだろうと考えます。

印刷物として【紙媒体】に何かを残すという事はレベルに関係なく価値があります。有名作家や話題のものしか出版できない大手出版社のビジネスモデルに対して、自費出版という自由な出版方法は、文化のアーカイブとして有効です。

いやいや、印刷物ばかりではありません。大は、映画もテレビ番組もCDも、小は手紙も日記も模型も…。
何かの形に残すという事は、とても価値があると思います。

個人レベルのミニコンテンツをいかにメジャーコンテンツに持ち上げるか、その事ばかりを考えて、
何はともあれ誰でも自費出版すべきだろうと思います。

書物の価値は現在ばかりでなく、後世にとってもあるのです。

自費出版しようかどうか悩んでいる人自費出版ってそもそもどうするの?と考えている人は、ぜひご覧下さい。

2006年3月
はじめての自費出版 運営者
高田良一
hello@1pun.net

 

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