誰でも、自分史は書けるはずです。だって、ネタは必ずありますから…。でもどうやって原稿として書き始められるのかが、わからないという人は多いと思います。伝えたいこと、残したいことがあるのだが、文章が書き慣れていないという人が多いと思います。

そんな人は、最初から原稿用紙(今はパソコンですね)に向わないで、大きな白い紙に思いつくままに人生の転機になった項目を書き出してみてください。人生の見出しをつけてみるようなものです。たくさん並べてみてください。

次に、その見出しを自分が生まれた順番に並べ替えてください。

これで、目次が完成します。項目が多ければ多いほど、それぞれの内容はたくさん書かなくてもよくなります。自分の人生を分解してみれば、案外、簡単に自分史は書けるのです。

目次を仕上げたところで、もう一度自分の人生を振り返ってみて、この本はどこにウェイトをおくかイメージしましょう。そうする事によって、ただ、だらだらとした自分史が読み物としてぐっと良くなってきます。

1冊の本はだいたい400字詰め原稿用紙で400枚くらいあると、ちょっとかっこいい本を作ることが出来ます。それを目安にして、それぞれの項目に対して、何枚書くか、目標を決めて大まかに書き始めてください。その大まかな文章がいわゆる草稿となります。

あとは、この草稿に対して、もう一度、読み直したりして修正を加えてゆくのです。草稿の段階で、出版社や印刷所に本の制作の依頼をしてはいけません。まずは、なるべく自分の手元で自分なりに完成させましょう。修正が少なければそれだけ、校正にかかる時間も短くなり、結果的に安く仕上がります。

写真はいっぱいあるけど、これらの写真を使って写真集って作れるかなー? と考えている人にちょっとアドバイスです。

実際に大手版元などが出している、写真集と比べたりする必要はありません。自分の写真集ですから、自分が大好きな写真を集めて写真集作ってしまえばいいんです。ただしいくら、個人用の写真集だからって、いい加減なものを作りたくないですし、せっかくだから、いろいろな人にも見てもらいたかったりします。そこで、ほんのちょっとアドバイスです。

まずは、共通して言えることなんですが、「自分の本」の5W1Hを考えて見ましょう。5W1Hってご存知のように、Who、Why、What、When、Where、Howです(だったと思います)。6W2Hなんてのもあって、これは、WhomとHow Muchが加わります。要は、自分の写真集を作るとき、誰のために、読者は誰なのかということを明確にした方がいいと思うのです。自分の子供や親戚に見せるだけのものなのか、サークルの仲間に見せるのか? あるいは、一般にも見せたいのか……。対象によって中身は厳選しなくてはならないと思います。

次に、写真そのものについてです。そもそも、家庭用のデジカメやプリントがそのまま印刷に使えるのかどうか。厳密に言うと使えないようです。ただし、最近のデジカメは解像度も高く、結構大丈夫です。しかし、ものによっては難しいものもあります。ちょっとお金もかかりますけど、実際に写真を写真屋さんで引き伸ばしたりして、イメージする写真集の見本を作ってみてはどうでしょう? うーんちょっとボケてるなーとか、暗いなーとか、ちょっと位の修正であれば、自分の本の制作担当さんに相談してみてもいいですし、気に入らなければ他の写真に差し替えてもいいと思います。

その紙焼きの貼ってある写真集の見本と元のデジタルデータがあれば、ほぼ間違いなくイメージ通りの写真集が出来ると思います。

デジカメがものすごーく手軽になって、今後ますます写真集の個人出版って増えてくると思います。実際、プロの写真家も自身のPR用に沢山作ってます。アマチュアカメラマン、ファイト!

 

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