商業出版(企画出版)と自費出版の違い
自費出版と比べた場合、通常の出版物は、商業出版、企画出版などと呼ばれます。出版社等が売るために企画したものをプロの作家が書き上げて、それをレイアウト(組版、デザイン)して、校正し、印刷製本し、流通(取次〜書店)させます。
そして、目的は「売ること」です。書籍の場合は、再販指定されていて値引きがありません。ですから、多くの人に読ませるということが、そのまま売上につながります。
たくさんの読者を獲得している出版社=儲かっている出版社 といえます。
自費出版の目的は、著者によって違います。しかし、出版社の目的は売れる本を作ることです。売れる本を作るには、どうしたらよいかを徹底的に考えて(つまり企画して)出版するのです。ですから、商業出版とか企画出版と呼ばれます。
あるSF作家、○○賞といった文学賞もとったことのある作家が、編集者の意向(あるいは出版社の威光)で官能小説を書かされたそうです。その作家は「おれは、SFではなくSM作家になってしまった」などと嘆いていたとか?
著者の目的と出版社の目的は違います。プロの世界は徹底的に売れることを前提にした厳しい世界です。